講 師:佐藤 寛之(理学博士)
開催日:令和4年3月2日(木)10:00~12:00
受講者:しまぶく学童クラブ指導員(10名)
場   所:しまぶく学童クラブ及び裏山

しまぶく学童クラブの裏山には、豊かな自然環境が残されており、安全を確保し児童らへの自然体験活動の場として活用する試みとして、専門家と共に裏山のフィールド調査、危険予知、自然遊びについて、指導員、保護者、地域の方たちと研修会を実施しました。

はじめに、本日の研修会は、学童クラブ周辺の裏山を中心に自然観察を行い、その中で危険生物や危険個所、植物を中心に人の暮らしとの関わりについて学ぶなどの説明を行い出発しました。

学童クラブ周辺に自生しているイヌビワは、実の中に花がありイヌビワコバチが実の中に棲んでいる事を解説しました。指導員と歩きながら植物の葉の付き方や匂いを嗅いだり、味見したりと五感を使って植物の楽しみ方を伝えました。裏山の中は、急斜面の所や穴の空いている箇所、棘のある植物を確認し児童らが安全に観察できるポイントを見ていきました。沖縄の昔の人が暮らしの中で植物の関わり方としてビロウはクバオージ、クバガサの材料、竹は竹細工の材料で昔の集落には必ずあったものであると解説しました。

最後に学童クラブに戻り振り返りを行いました。指導員から「さわったり、においを嗅いだり五感を使って体験できて良かった」「危険個所の確認ができてよかった」「暮らしと植物のつながり、文化を知る事ができた。普段の散歩道が楽しい場所になった」「植物の見方が変わった」などの感想がありました。