講 師:比嘉 香織(沖縄こどもの国)
開催日:令和4年2月25日(金)14:05~15:45
受講者:うるま市立宮森小学校 6年生2クラス(75名)
場   所:うるま市立宮森小学校 体育館

水にかかわる写真をみながら、世界や日本の水環境について考えることを通して、地域の水環境について考え、地球上に存在する水の内、人間を含めた生き物が利用できる水の量を知り、水資源の有限性に気づかせる事を目的に出前講座を実施しました。

はじめに、普段水を何に使っているか問いかけ、毎日の活動の中から水に対する関心を引き出しました。また、1日に使用される水の量や雨や川の水が家庭の水道に運ばれ、使用後の汚れた水の行方などクイズを交えて解説しました。さらに、地球上の全水量(13億8,600万㎦)の1/32が淡水、その内1/8が利用可能な水(地下水及び湖・沼・河川水)、さらにその1/32が湖・沼・河川水(約10万㎦)となり、A4用紙を地球上の全水量にみたてて切り取っていくと、最後は指先に乗るほど小さな紙片となり利用できる水量の少なさを実感しました。

つづいて、沖縄の水事情について写真(ダム・湧水・昔の水売り風景等)やグラフ(水源別取水量の変化等)を見ながら解説しました。また、世界の水事情について、水が足りていない人が約31億人いることやトイレがないところで暮らす人が約24億人いること、不衛生な水が原因で死亡する子どもが年間180万人いること、さらに世界的な取り組みとしてSDGsでもターゲットの6番(安全な水とトイレを世界中に)に挙げられている事など解説しました。

児童たちからは「洗濯はまとめて洗い、お風呂に入る時間を短くして節水をする」「思っていたよりも使える水が少ないことがわかった」などの意見が多く聞かれ、水に対する関心が高まり、水を大切にする使い方を考える良い機会となりました。