講 師:鹿谷 麻夕(しかた自然案内)
開催日:令和2年1月10日(木)10:20~11:20
受講者:糸満市立光洋小学校 全校生徒(497名)
場 所:糸満市立光洋小学校 体育館

糸満市立光洋小学校は報得川の川沿いにあり、身近な環境問題として川の生きものとごみ問題について講話を行い、環境保全について考え行動を促す事を目的に実施しました。

はじめに、きれいな川でみられる生きものについて説明しました。上流域では『カワセミ』『カエル類』『トンボ類』『テナガエビ』『オオウナギ』などが見られ、下流の海に近い所では『貝類』『カニ類』『ハゼ』『水鳥』など川の流れに沿って多種多様な生きものが見られることを説明しました。続いて学校のある糸満市西崎地区について今と昔の航空写真を見ながら、昔は海岸線に沿って大きな干潟が広がっていたが、その大部分が埋め立てられて西崎地区がつくられた。また学校そばの報得川について、過去には日本一汚い川として評価されたこともあったが、糸満市や地域団体が環境保全として川の浄化に取り組んでおり、昔に比べるとだいぶきれいになって来ていることを説明しました。

つづいて、海ゴミ問題について沖縄の多くの海岸に『外国製のペットボトル』『魚漁用具』『発泡スチロール』などプラスチック製品が漂着しており、遠い外国からも流れてきていることを解説しました。また、世界の海ですてられるプラスチックは年間800万トンあり2050年にはごみが魚の量を上回る事などを説明し海ゴミ問題の深刻さを伝えました。さらに近年大きな問題となっているマイクロプラスチックについて、細か過ぎて回収が困難であることや多くの海洋生物や海鳥たちが被害に遭っていることを説明しました。

最後に『ストローをやめよう』『レジ袋をやめよう』など世界各国で使い捨てプラスチックの制限など様々な取り組みが行われており、環境を改善するためには多くの人々の協力が必要であることを伝えて講座を終了しました。