講 師:大堀 健司(エコツアーふくみみ)
開催日:令和元年12月23日(月)14:00~14:45(小学生),15:00~15:50(中学生)
受講者:竹富町立竹富小中学校 小学生(24名),中学生(10名)
場 所:竹富小中学校 教室

海岸漂着物について講話し、竹富島の環境に興味関心をもち、環境保全について考え行動するきっかけを作ることを目的に実施しました。

小学生の時間では、実際に海岸で回収してきた漂流物(ペットボトル,発泡スチロール,ロープ,ゴムぞうり,プラスチック製のおもちゃなど)を見せながら、どんなものがあるのか? どこからきたのか? なにが問題なのか? どうしたらいいのか?を問いかけながら話を進めていきました。石垣島や竹富島は近くに黒潮が流れており、黒潮に乗った外国からの海ゴミがたくさん流れ着き問題となっています。また、沖縄や日本付近から流れ出た海ゴミは同じように海流に乗ってハワイ周辺まで流れており、こうした問題は広い海を介して世界各地で起こっており、きれいな海岸を保つために、その地域に住む人々が協力して保全活動を行っていることを説明しました。さらに疑似体験としてロープや漁網を体に巻き付け、手を使わずにはずす難しさを確かめ、多くの海洋生物(ウミガメ,アザラシなど)が被害に遭っている『ゴーストフィッシング』の問題を実感しました。

つづいて、中学生の時間では、近年大きな問題として取り上げられている『マイクロプラスチック』の問題に触れ、事前に採取してきた海岸の砂を使って『マイクロプラスチック』の仕分け作業を行いました。

最後に生徒の感想として「外国から竹富島にたくさんのゴミが流れてきていることは知っていたが、自分のところから流れたゴミがほかの国に行っている事には気づいていなかった」「思っていた以上にたくさんのマイクロプラスチックが含まれていて驚いた」などの意見があり、改めて身近なところで起こっている環境問題について関心が高まり、環境保全の大切さを実感した様子でした。