講 師:石神 安弘 (Natural Box 株式会社)
開催日:令和5年10月30日(月) 19:00~21:00
受講者:沖縄県立中部農林高等学校 定時制2年生 (25名)
  所:沖縄県立中部農林高等学校   (うるま市)

 沖縄県立中部農林高等学校 定時制2年生を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に出前講座を実施しました。

はじめにカタツムリの講義を行いました。日本には約1,100種、そのうち300種のカタツムリが沖縄県に生息している事やタニシとマイマイの違い、カタツムリ観察のポイントなどを紹介しました。またカタツムリの殻を分類するワークショップを行い、研究者でなくとも貝殻の特徴で分類ができることを体験しました。
次に外来種の解説を交えながらカメの講義を行いました。沖縄に生息するカメ類の分布や特徴を標本や写真を用いて解説し、天然記念物に指定されているセマルハコガメが宮古島で国内由来の外来種として問題になっていることを紹介しました。
最後に、ダンゴムシの説明を行い、足は14本で尾節は目立たないが、見かけが似ているワラジムシは尾節が2本、フナムシは尾節が4本などの特徴を知っていれば容易に見分けることができると解説しました。

講義終了後に、生徒から「初めてカタツムリについて考えた」や「天然記念物は駆除ができず問題になってると知って驚いた」とコメントがあり、沖縄の自然やいきものに関する興味関心が高まっていました。