講 師:計良 亨(沖縄自然環境ファンクラブ)
開催日:令和5年10月20日(金)14:00~16:00
受講者:馬天保育園 保育園児 (19名)
場   所:森の家みんみん及び末吉公園(那覇市)

 馬天保育園 保育園児を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に出前講座を実施しました。
「森の指令ゲーム」とは、末吉公園の森の生き物や植物などを探すゲームです。あらかじめ用意された指令カードを持ち、どれだけ多くカードと同じものが探せたのかをグループ対抗で競うことで、観察する力を養います。
はじめに、「森の家みんみん」にてルールや指令カードについて説明を行いました。決められたコースの中で探す・見つけた対象をグループ全員で見る・とらない・かくさない・決めた時間までに戻る・カードを折らない事を伝えました。また、どんなところで見つけやすいか、どんな生き物なのかなどを説明しました。
3グループに分かれ、観察時の諸注意を行い、公園内に移動してゲームを開始しました。児童らは、16種類の指令カード(石みたいに固い木の実、虫が描いた絵、白い三本線のあるチョウ、緑色のカタツムリ、枝みたいな虫、宝石みたいな虫など)を持ち、普段とは違った視点で、森を注意深く観察することで自然の様々な表情や不思議さに気付くことができた様子でした。また、ルールの一つである「グループ全員で見る」ことでチームワークを図り、情報を共有する大変さや大切さを実感していました。 

 ゲーム終了後は、「森の家みんみん」に戻りチームごとに発見できた生き物や感じたことを振り返りました。「ナナフシが最後に見つかって嬉しかった」「チョウをみんなで見るのが大変だった」という感想があり、自然の中で生きものを探す難しさや楽しさを改めて実感していました。また、指令ゲームで見つけたもの以外にも多くの質問が上がるなど、今回の自然観察で、児童たちは自然や生き物に関する興味関心が高まった様子でした。