講  師:山口 貴子(株式会社島嶼生物研究所)
開催日:令和元年7月2日(火)15:50~14:50
受講者:那覇市立さつき小学校4年生3クラス(95名)
場  所:那覇市立さつき小学校 3F ワークスペース

 沖縄の自然について興味関心を抱き環境保全について考えるきっかけを作る事を目的に実施しました。
 はじめにグリーンアノールのコスチュームを着た講師が登場し、インパクトを与えながらグリーンアノールの特徴(形体、体色変化、棲み処、食性など)について説明し、元々は沖縄にいなかった生き物(外来生物)だが、最近ではさつき小学校や周辺の住宅街(那覇市小禄地区)で大量に繁殖している事を伝えました。次に沖縄の自然について、沖縄には地球上でここにしかいない固有の在来生物(ヤンバルクイナ、オキナワトゲネズミ、オキナワイシカワガエル等)がたくさんいること、そしてグリーンアノールを含め多くの外来生物もいて、外来生物が在来生物を餌にしたり餌を奪ったりなど色々と悪い影響を与え、在来生物が減少しつつあり絶滅する可能性があることを説明しました。
 しめくくりに、外来生物がいる原因(ペットとして持ち込み・貨物への紛れ込み等)や見つけた時の対処法(移動したり飼ったりしてはいけない等)、さらにはペットの正しい買い方(最後まで責任をもって飼うこと)等、環境保全への配慮について解説しました。
 質疑応答では、「グリーンアノールはどれくらい生きるのか?」、「在来生物と外来生物はどっちが多いのか?」等、沖縄の自然や外来生物について多くの質問があり関心の高さがうかがえた。最後に「沖縄の自然や生きものを守るために何ができるのかみんなで考えてほしい」等、環境啓発につながる考え方を促し終了しました。