講 師:鹿谷 麻夕 (しかたに自然案内)
日 時:平成29年12月7日(木) 14:00~15:00      
参加者:はごろも小学校 5年生4クラス (126名)
場  所:宜野湾市立はごろも小学校地域連携室 

 はごろも小学校5年生は、児童それぞれが環境問題について関心のあるテーマを選び調べ学習を行っている。今回の講座では、環境問題はなぜ起きるのか?を考えさせ、さらに小学校近くの海辺の環境や川と海のつながり、自然環境守る事と自分たちの暮らしについて何ができるか考え行動する事を目的に実施したい。
 はじめに、「環境」の意味として、自分のまわりのこと、「環」は「めぐる」読み、ぐるぐるまわっていることで自然循環を例にあげイラストで説明。「環境問題」とはどんな問題があるのかを児童たちに挙げてもらい
「大気汚染」や「地球温暖化」「サンゴの白化」「ごみ問題」といった問題をさらに「とりすぎ」「出しすぎ」「生き物に毒」「自然に分解されない」「自然環境を変える」何が原因で問題になっているかを分類し整理した。
 環境問題はすべて人間によってもたらせているものであり、自然循環のサイクルがどこかで止まったり
とぎれてしまっているから問題になっている事を確認した。さらに環境問題はすべてが関わっており繋がっている事も確認し、自然の循環の環が問題なくきれいにまわると問題は起きないと講師が解説した。
 続いて、「ぎのわんの海辺の自然とわたしたちのくらし」と題して、はごろも小学校付近の海辺の自然環境を昔と今の航空写真を示して、海岸線の埋め立て状況の移り変わり、川から海のつながり、大山田芋畑の湧き水がどうやって出てきているのかのしくみを図を示して解説した。
 埋め立てが進み自然がなくなってしまったかのようだが、埋め立て地の西海岸の豊かなサンゴ礁の写真を示し、美しいサンゴ礁がまだ残っている所もあり児童や教員は感動した様子だった。
 さらに、漂着ゴミ問題について解説した。世界中の海のプラスチックゴミ状況やプラスチック製品の増加
このまま何もしないで放っておくと、魚より海ゴミの量が上回るし、暮らしとの関わりについて講話した。
 今回の講座は、大きなくくりの環境問題から自分たちの暮らしと関連させる事で、暮らしの中での工夫や気を付ける事、実際にやってみる事が大切。こらからも湧き水やサンゴ礁などの宜野湾の自然環境を守
りのこしていきたい

【講座の様子】