講 師:鹿谷 麻夕 (しかたに自然案内)
日 時:平成30年1月17日(水) 10:35~12:15      
参加者:大山小学校3年生 3クラス (105名)
場  所:宜野湾市立大山小学校 

 大山の湧き水、田んぼの生き物、陸と海のつながりについて講話し、自然環境を守る事と自分たちの暮らしについて何ができるか考え行動することを目的に実施した。
 始めに講師から、大山小学校付近の航空写真を示し学校付近の自然を確認し、なぜ大山に田芋畑ができたのか児童に問い、宜野湾には水を通しやすい琉球石灰岩の大地が広がっていて、水が地表から浸み込んだり上流から流れこんだ水が湧き水となって大山地区の水田地帯に湧き水となって湧き出して、大山の水田地帯を育んでいる事を説明した。さらに琉球石灰岩はサンゴの化石でサンゴの上に住んでいる事になると話した。
 次に、1956年の大山の様子の写真と現在の写真を示し、昔と今の海岸線や自然の変化の様子をみんなで共有した。
 さらに、田芋畑の生き物について、講師出作りのイラストカードを使って説明し、ウナギ、トンボ、カエル
テナガエビ等の親と子の組み合わせを示しながら、多くの生き物が水田だけで一生を終えるのではなく水のつながりで海で育つものがいる事、水のつながりで生き物がつながっている事を説明した。
 大山田芋畑と海のつながりを確認した後は、昔の宜野湾のサンゴ礁について写真を示して説明した。
1945年から1973年、現在の航空写真を示し今と昔の状況を比べていった。埋め立てが進み自然がなくなってしまったかのようだが、埋め立て地の西海岸の豊かなサンゴ礁の写真を示し、美しいサンゴ礁がまだ残っている所もあり児童や教員は感動した様子だった。
 最後に大山の自然を大切にするために私たちができる事は何?と問いかけワークシートに記入。宜野湾の海の特徴として、サンゴはきれいだが水が汚れていてゴミが多いと説明し、水のつながりでみんなつながっている事、温暖化や汚水を止めるにはみんなで何ができるのか考えて行動する事が大切だと締めくくった。
 地域の自然環境と自分たちの暮らしを関連させることで暮らしの中での工夫や行動に気づかせる事ができたのではないかと感じた。

【講座の様子】