講  師:吉岡 由恵 (沖縄こどもの国)
開催日:平成30年10月30日(火)14:50~15:40
受講者:沖縄県立宜野座高等学校 3年生1クラス (20名)
場  所:沖縄県立宜野座高等学校 理科室

沖縄の自然やいきものを紹介し、自然・いきもの達の現状を知る事で自然環境を守るために自分たちでできる事を考え行動できるよう促す事を目的に実施した。
 初めに、写真や絵、図を用いて、ヘビの体のつくりについて説明。ヘビの目には瞼がなく、その代わりに透明のウロコのような膜に覆われており、いつも開けっ放しで、脱皮する時もこの膜も一緒に頭から靴下のように脱いでいく事。ピット器官があり、熱を感知する事。そして、ヘビの顎は上顎と下顎がパックリ離れてしまっても顎をつなぐ2本の骨があり顎が外れる事がなく、下顎の骨も左右に分かれ大きく口が開くことを説明し、なぜ自分の頭より大きな動物などを食べることができるのかを話した。そして柔軟に開閉できる助骨があって胸骨がない事も説明した。また、ヘビはトカゲから進化したのではと言われている事も話した。
 次に、世界地図の中から沖縄はどこに位置しているかを職員に質問し確認した。緯度から見ると沖縄以外の地域は砂漠が多い事がわかり、なのになぜ、沖縄が砂漠ではなくジャングルみたいな森があるのか?沖縄は回りを海に囲まれており雨がふりやすい環境にあることを説明し、生き物は砂漠より木が多くある場所に多く生息することを話した。 
 次に、琉球列島について、北琉球は、屋久島中琉球、南琉球に分けられ、そこに暮らす生き物が違う事を地図を見せて説明した。
 日本には37種類のヘビがいて、その中の31種類が琉球列島に生息しており、日本にいるヘビの種類の多くがここ琉球列島に生息していると説明した。
 ミミズのようなブメーラメクラヘビ、右利きのヘビと呼ばれカタツムリを食べるイワサキセダカヘビ等面白いヘビの紹介や北部と中南部でハブの模様が少し違う事、ピット器官で温度を感知する事を説明した。他にも外来種であるタイワンスジオ、タイワンハブはハブ酒のために輸入さ帰化している事を話した。
 最後に沖縄のヘビも今は住むところが少なくなっており、車でひかないで下さいとお願いした。