講  師:佐藤 寛之 (理学博士)
開催日:平成30年10月19日(金)10:30~11:15
受講者:糸満市立米須小学校大度分校 4・5・6 年生 (5名)
場  所:糸満市立米須小学校大度分校

 海岸の漂着物について講話し海辺の環境に興味関心を持ってもらう事を目的に実施した。糸満市立米須小学校大度分校は、今年四月に開校し県内初となる児童心理治療施設「ノアーズ・ガーデン」に併設された学校である。
 はじめに講師から、「漂着物ってなに?」という問題提起から始まり、漂着物からわかることをいくつかの例を出しながら、漂着物がゴミではなく、自然、過去・未来、外国のことなど様々なことがわかる「異世界への入り口」を示すものであるということを説明した。次に、実際に講師が海岸で拾ったいくつかの漂着物(ウミガメの甲羅、クジラの骨、植物の種、ガラス製の浮など)を実際にこども達に触ってもらいながら、この漂着物が何であるかを予想した後、答え合わせを行った。ただ、答え合わせで漂着物の正体を教えるだけではなく、そのことから何がわかるかというところまでを子ども達と一緒に考えた。
 この講座を通して、物事を多角的にとらえる力、また、もっと知りたいという探究心を刺激できたと感じた。教諭の反応も良く、大度海岸へ行く際に漂着物探しを実施してみたいとの声を頂いた。