講  師:鹿谷 麻夕 (しかたに自然案内)
開催日:平成30年10月18日(木)13:30~15:30
受講者:宜野湾市立はごろも小学校 5年生4クラス (137名)
場  所:宜野湾市立はごろも小学校 地域連携室

はごろも小学校近くには海辺があり、海辺の環境や川の水は海へと繋がっている事、水辺の自然や生き物について講話し、自然環境を守る事と自分たちの暮らしについて何ができるか考え行動することを目的に実施した。
 はじめに、はごろも小学校付近の海辺の自然環境を昔と今の航空写真を示して、海岸線の埋め立て状況の移り変わり、川から海のつながり、大山田芋畑の湧き水がどうやって出てきているのかのしくみを図を示して解説した。
 埋め立てが進み自然がなくなってしまったかのようだが、埋め立て地の西海岸の豊かなサンゴ礁の写真を示し、美しいサンゴ礁がまだ残っている所もあり児童や教員は感動した様子だった。
 さらに、漂着ゴミ問題について解説した。世界中の海のプラスチックゴミ状況やプラスチック製品の増加、このまま何もしないで放っておくと、魚より海ゴミの量が上回る事、暮らしとの関わりについて講話した。
 最後に、講師が持参した漂着物(実物)としてヤシの実、碁盤の足、海綿体、ウミガメの骨、様々な国のペットボトルや海の動物に噛まれた後のついたプラスチックを紹介し、海は世界中とつながっている事を確認した。
 今回の講座は、大山の海の自然を中心に、土地のなり立ちや海辺の環境の変化と自分たちの暮らしと関連させる事で、暮らしの中での工夫や行動に気を付ける事、実際にやってみる事の大切さがわかる内容であった。環境教育の事例として紹介し、地域ならではの内容を作っていきたいと感じた。