講 師:名嘉山 国広(沖縄こどもの国)
開催日:令和2年11月26日(木)14:00~15:40
受講者:与那国町立久部良小学校小学3年生~6年生(29名)
場   所:与那国町立久部良小学校

おきなわ環境教育プログラム集(学校教育編)NO.15「プラスチックな毎日」おきなわ環境教育プログラム集(社会教育編)NO.14「意外なところにプラスチック」を活用し、日常生活において”プラスチック製品”が大量にあることに気づき、使用を減らすことができるかを考えるとともにマイクロプラスチック調べ体験プログラムを実施しました。

はじめに、プラスチックとはどんなものかと問いかけを行い、参加児童の持ち物(文房具など)や普段使っている物の中からプラスチック製と思われる物をワークシートに書き出し発表することで、たくさんのプラスチック製品があることに気づく事ができました。

つづいて、プラスチック製品がどういった利用方法であるか、またプラスチックに代わる製品はないか、もしくはプラスチック以外の素材で作ることができないかをグループに分かれて考えました。定規は竹製や金属製のものが元々あり、ビニール袋は紙袋でも代用できる場合があるなど、代わりになる材料についていろいろな意見を出し合いました。また、最近では使い捨てのビニール製のラップの代用品として繰り返し使える布製の蜜蝋ラップや、金属製のストローなど実物を示しながら紹介し、暮らしの中でゴミを出さない方法があることを伝えました。

後半は、海のゴミがどんな経路でやってくるのか、海ゴミが生き物に及ぼす影響、海ゴミのほとんどを占めるプラスチックの95%が使い捨ての物であることを解説したのち、グループに分かれマイクロプラスチックの調査体験を行いました。砂をふるいにかけ水の入ったバケツに入れ、かき混ぜ浮いてきたプラスチックを網ですくい、どんなプラスチックが何個あるかを各地点ごとに調べました。調べた内容をワークシートに記入し表を完成させました。
砂を採取した浜は、講座の実施場所である久部良小近くのナーマハマであったためか、見つかったプラスチックゴミが思ったほどではなくほっとしたという声も聞かれた。しかしながら、一見きれいに見える砂でもやはりマイクロプラスチックがある事を知り児童たちは驚いた様子でした。
最後に、暮らしからプラスチックを無くすことは不可能でも、使い捨てを減らし、物を大切に長く使うことで、結果的にプラスチックごみが少なくなるなどの話をして締めくくりました。