講 師:桃原 章子(ル・ココン)
開催日:令和2年12月5日(土)10:00~12:00
参加者:一般県民 大人11名、子ども4名 (15名)
場   所:沖縄こどもの国チルドレンズセンター2階

牛乳パックを革のような質感に加工するところから始め、ミシンで小物入れに仕上げていく過程を体験し、エコな物づくりを通して、アップサイクルについて考えることを目的に実施しました。

はじめに、障害者の社会参加を目指すル・ココンがどのようにしてできたか、またアップサイクルとは廃材を資源とし新しいアイデアを加えそのものの価値を高める考え方であること、資源の再使用=リサイクル、物の再使用=リユース、ごみを生まない行為=リユースと合わせて解説しました。
沖縄県でもSDGsへの取り組みを推進していることや、海藻を原料としたプラスチックの代替品となるエコな包装紙『Seaweed-Based Packaging』の紹介や、リサイクルに取り組む沖縄県の企業(琉球ガラス村、拓南商事株式会社、宮平乳業)の活動についても触れ、品物を購入・使用する段階で、「ものの行き着く先」を見つめ意識して行動する事が大切だと講話しました。

続いて小物入れ作りの体験を行いました。材料となる牛乳パックを切り開き筒状に丸めて揉みこみ、丸める方向を縦・横・斜めと繰り返すことで柔らかいシボ革のような質感が得られ、加工した素材をミシンで縫う段階では、ミシンを触るのが初めての参加者も見られたが、単純な工程の為か苦戦する様子もなく、小物入れに仕上げていきました。
出来上がりを満足する様子とともに、講話や制作過程を体験することで楽しみながらエコ意識が高まる様子でした。「他にも工夫次第でアップサイクルできるものがあるのではないか」という感想もあり、今後もエコな物づくりを通した講座を実施し環境保全活動へと促していきたい。