講 師:比嘉 香織(沖縄こどもの国)
開催日:令和5年7月24日(月)13:00~16:30
受講者:沖縄県立総合教育センター 県内教職員 (5名)
場   所:沖縄県立総合教育センター (沖縄市)

沖縄県立総合教育センター 県内教職員を対象に、みずと水資源に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に、出前講座を実施しました。

はじめに、プロジェクトWET(河川財団 体験型の水教育プログラム)の『青い惑星』を実施しました。地球儀型のビーチボールを投げ合い、キャッチした左手の人差し指が指している場所が水か陸かを確認・記録し、地球の表面の水のと陸の割合がおよそ水7割:陸3割であることを確認しました。つぎに沖縄県環境教育プログラムを活用し、小中学校の出前講座で実施しているプログラム『水の惑星』を実施しました。A4サイズの紙を地球上に存在する水の総量として想定し、人間が利用できる水の量を予測しました。A4用紙を折っていき、利用できる水の量と予想との違いを比べ地球上の水の割合を理解しました。つづいて、『しずくんの旅』(沖縄県環境教育プログラム)を実施しました。参加者はしずくとなって、雨として降り注いだ水が生活、河川、海をとおして循環していることに気づくすごろくゲームです。自分のしずくがどこを旅したのかワークシートに記入し水循環について理解していきました。最後にプロジェクトWETの『驚異の旅』を実施しました。『しずくんの旅』と似ていますが、地球上の水のある場所(川・海・湖・雲・地下水・氷河・土・動物・植物)を水になって移動しそれぞれの場所でサイコロを振りサイコロの目にしたがって次の場所へと移動し、水はいろいろな場所を巡りながら、地球上を循環していることを確認しました。
今回の講座は、『水』をテーマに実施しました。当たり前のように蛇口をひねると水が流れ、排水溝へと流れていきますが、水がどこから生まれどこへ行くのでしょうか。日常にある水の循環に着目し、水環境の現状を学び限りある水循環について考えました。地球儀型のビーチボールを投げ合ったり、すごろく等のゲームを取り入れることで楽しく学べたとの感想が聞けました。近年では水に困らない生活ですが社会生活や気候変動における水環境への影響等について理解を促し、限りある水資源を考える講座をこれからも展開していきたいと感じました。