講 師:藤井 晴彦(沖縄自然環境ファンクラブ)
開催日:令和5年7月22日(土)18:30~20:30
受講者:たばる児童クラブ 小学1年~6年生、保護者 (51名)
場   所:森の家みんみん及び末吉公園(那覇市)

 たばる児童クラブ 小学1年~6年生、保護者を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に出前講座を実施しました。

はじめに、『森の家みんみん』にて沖縄に棲むホタルについて解説がありました。ホタルは甲虫の仲間であり、世界には約2,000種、日本には約50種、沖縄県にはその約半数のホタルがいる事や、末吉公園で今の時期によく見られるホタルの種類(クロイワボタルやオキナワスジボタル)や食性、雌雄の違い、幼虫の違いなど解説しました。また今日観察できそうなカエルやカニの仲間などその他の生きものについても紹介し、最近本島内で増えている特定外来種のオオシママドボタルの解説や観察時の諸注意を行うと、観察会へと出発しました。
まだ少し明るい公園に入ると、まばらにホタルの光が見え始めました。今年はホタルの数が少ないと心配されましたが、暗くなるにつれホタルの光が少しづつ増えていき、クロイワボタルやオキナワスジボタルを観察することができました。また、生きものに配慮した赤い光で照らしながら探すと、うっすら光る幼虫の姿も確認することができました。ホタルの他、「オキナワナナフシ」「アオミオカタニシ」「モクズガニ」や、ずっと鳴き声が聞こえていた「リュウキュウカジカガエル」の姿を観察することができました。

この日は普段よりも生き物を見つけるのに時間がかかったため、児童に感想を聞きながらの帰り道となりました。「思ったよりホタルがたくさんいた」、「ホタルの幼虫も光っていた」、「家族でも見に来たい」などの感想があり、自然や生き物に対する関心が高まった様子でした。