講 師:佐藤 寛之(理学博士)
開催日:令和2年10月13日(火)17:40~19:15
受講者:沖縄県立中部農林高等学校定時制課程2年生(20名)
場   所:沖縄県立中部農林高等学校

沖縄の土地の成り立ちや植生について講話し、その土地にあった土壌と植物の関係性について考えることを目的に実施しました。

琉球列島の地形や成り立ちからはじまり、土壌の分布、北部と中南部の地面のでき方が違うために石が腐敗してできる土の性質も違う事、さらに中南部と北部に生える植物の構成が異なるはこうした地面の違いを反映しており、南部と本部半島はアルカリ土壌が多く北部は酸性土壌が多いことを解説しました。さらに北部の『国頭マージ』、中南部の『クチャ』の味見やリトマス試験紙による酸性、アルカリ性の実験や、酸性のクエン酸、アルカリ性の重曹の味見をし、酸性とアルカリ性の違いを体験しました。

生徒たちは、土壌の性質を知る事でその土地に合った農作物を植えることにより農作物の収穫にも影響を及ぼす事を学び農林高校生として、沖縄の自然や気候風土について知っている事は今後の学習に役立つのではないかとと感じました。