講  師:比嘉 香織、與座 真弓、吉岡 由恵、東條 公輝 (沖縄こどもの国
日  時:平成29年8月16日(水) 10:00~11:30(低学年)、13:00~15:00(高学年)      
参加者:ひだまり学童CLUB  1年生~6年生 90名、指導員6名(計96名)
場  所:ひだまり学童CLUB(中城小学校内)

ゴミ分別や3Rについて説明するだけでなく、今まで捨ててしまっていた物も工夫次第で楽しい学習や遊びに活用できることを体験することにより理解が深まり、実践につなげる事を目的に実施した。
 ひだまり学童CLUBは小学生1年生~6年生90名近くの生徒が在籍しており、今回は午前に低学年を対象に牛乳パックで作るはがき作りを行った。はがき作りではまず、紙が何からできているのか?問いかけ原料となるパルプについて説明した。次に、牛乳パックを使って紙を作ることを説明した。牛乳パック表面のポリエチレンをはがす→細かくちぎる→ミキサーに水、細かくした牛乳パック、のりを入れ、少しずつミキサーを回す→ドロドロの状態になればパルプができる。すき型枠(かたわく)に流し入れる。水気をしぼり型からはずす、タオルで水気をきって2~3日よく乾燥したら完成。子供たちは完成したはがきにとても満足していた。牛乳パックはスーパーなどでリサイクルできるのでみんなもリサイクルに興味を持って協力してください。と伝え終了した。
 午後は高学年を対象に段ボール織り機で作る裂き織コースターを実施した。近年では、衣料品の大手量販店が古着を回収等の取り組みが広がっているが、年間約100万トンも破棄されている。県内のゴミ排出量やリサイクルについて講話し、着れなくなった衣服を材料にコースターの制作を実施した。
 初めに、パネルを使用し沖縄県のゴミ排出量や、宜野湾市のゴミの分別についてクイズ形式で説明。
3Rにも優先順位があることをまとめとして説明した。
 次にお下がりにもできない衣服を活用し、段ボール織り機を使って実際にコースター作りを実施。織り機も不要になった段ボールを活用する事で工夫次第で道具も手作りできる事を説明した。
 児童たちは、自宅から持ち寄った衣服をよこ糸に活用し、お友達のよこ糸を交換しながらコースターを織りあげていった。はじめはうまくできながったが、次第にコツをつかんだようで、上手に織り上げていくことができた。
 最後に、裂き織について、よこ糸代わりに細くひも状に裂いた布を織り込む織物を裂き織と言い、日本で裂き織が盛んになったのは江戸時代の贅沢禁止令が発令され布地をつかえなくなった人たちが古い布をよこ糸とし、、つまりリサイクル精神から始まったとされている事を話した。
 また、最近は布が簡単に手に入りやすくなり、裂き織があまり織られなくなっているが、独特の風合いや芸術的側面で創作活動として裂き織りをやっている人も増えている事、何気なく捨てている物でも何かに活用できるかもしれない事があるのでいろんなアイディアで物作りやリサイクルに興味を持ってもしいと伝えた。

【講座の様子】