講 師:鹿谷 麻夕、鹿谷 法一(しかたに自然案内)
開催日:1日目 令和2年7月23日(木・祝)12:30~16:30、
2日目 令和2年7月24日(金・祝)10:00~14:30
受講者:一般県民 (12名)
場   所:1日目 恩納村ふれあい体験学習センター、屋嘉田潟原、
    2日目 沖縄こどもの国チルドレンズセンター2階

干潟やサンゴ礁など海辺で出会える生き物たちを観察するとともに、その生息地付近の砂浜で砂を採取しマイクロプラスチックの調査体験をすることで、私たちの暮らしが海に与える影響について考え、生活を見直すきっかけにしてもらうことを目的として実施しました。

初日は、サンゴ礁の浅瀬(海草藻場)にて自然観察を行い、さらに近くの砂浜でマイクロプラスチック調査のための砂を採取しました。
はじめに、イノーの地形と生き物を描写し、環境の移り変わりと生き物分布の変化や特徴を説明。さらに、海の危険生物、観察時の持ち物や服装、海の生き物の観察方法などについて説明し、海辺へ出発しました。
ノッチ下の岩盤では、準絶滅危惧種のルリマダラシオマネキが高密度に生息する場所を観察しました。また、海草藻場から潮だまりのサンゴのポイントまでゆっくり歩きながら生き物を観察しました。観察中は、主に海の生物の生態や自然の中での役割、人との関わりなどのお話しとともに、ナマコ類やナガウニ等の安全な生き物については素手で触れてもらい、その感触を体験してもらいました。その後、砂浜に戻りマイクロプラスチック探し用の砂を採取しました。
2日目は、海の漂着物に関するワークショップを行なった後、自分で採取した砂の中からマイクロプラスチックを拾い出し、沖縄の海岸のマイクロプラスチック汚染の現状を調べました。一見きれいに見える砂でもたくさんのマイクロプラスチックの存在を知り、参加者は驚いた様子でした。
最後にまとめとして、暮らしからプラスチックを無くすことは不可能でも、使い捨てを減らし、物を大切に長く使うことで、結果的プラスチックごみが少なくなるなどの話をして締めくくりました。