講 師:藤井 晴彦(沖縄自然環境ファンクラブ)
開催日:令和5年4月28日(金)19:00~21:00
受講者:壼屋じんじんクラブ 小学生~大人 (37名)
場   所:壺屋町民会館及び周辺(那覇市)

 壼屋じんじんクラブ 小学生~大人を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に出前講座を実施しました。
 はじめに壺屋町民会館にて、結成して3年目になるこどもエコクラブ『壺屋じんじんクラブ』のメンバーより、昨年度の活動発表がありました。今年度より、毎日、同じ時間帯にホタルの数をチェックする『じんじんパトロール』を行っています。
 続いて、講師の藤井晴彦氏より、沖縄で見られるホタルの種類や生態、ホタルを見る時の注意すべき点など、事前学習を行いました。ホタルは肉食の甲虫であることのほか、卵や幼虫の間は光っていても成虫になると光らない種類のホタルも実は沢山いることや、また、沖縄本島で今の時期よく見られるのはクロイワボタル,オキナワスジボタルの二種類ですが、この二つの種類は発光の特徴に違いがあると解説がありました。(クロイワボタルは〝ピカッピカッ″と点滅するように光り、対してオキナワスジボタルは〝ボ~~″と人魂が移動しているような印象を持つように光ります)この壼屋で見られるホタルはどちらの種類が多いでしょう?と問いかけがありました。

次に、壼屋界隈の路地裏や空地、店舗の庭先など草木の多い茂みを中心にホタルの観察を行いました。街灯のついた通り沿いや店舗の庭先でもまばらにホタルの光が見られましたが、街灯を消した路地裏や空地では、さらに多くのホタルの光が見られ、たくさんのホタルが棲んでいる事が確認できました。
前日の『じんじんパトロール』では41匹、今回の観察会では67匹のホタルを確認する事ができました。
 最後に、壺屋町民会館に戻りまとめ学習を行いました。また、「ホタルにやさしい環境づくり」をテーマに、『壺屋じんじんクラブ』や地域の住民と一緒にできる環境保全活動について話し合いました。「去年つくったホタルの観察時のルール、『ホタルール』を地域に浸透させたい」「壼屋の街灯を、ホタルの邪魔をしない赤色のLEDに変える」「壁新聞、絵日記、マップを作ってたくさんの人にホタルのことを知ってもらう」、などたくさんの活発な意見交換が行われました。