講  師:吉岡 由恵(沖縄こどもの国)
開催日:令和元年6月5日(水)14:00~14:50
受講者:那覇市立鏡原中学校1年生6クラス(208名)
場  所:那覇市立鏡原中学校

沖縄の自然について興味関心を抱き環境保全について考えるきっかけを作る事を目的に実施しました。
 始めに講師から沖縄の自然について、沖縄は気候区分として亜熱帯地域に含まれ、世界の同緯度にある他のあ亜熱帯地域は乾燥した草原や砂漠が多いがそれに比べると雨が多く大きな森があり世界的に特殊な自然環境を保持している。そのため沖縄にはヤンバルクイナ、ノグチゲラ、イリオモテヤマネコなど世界的に希少で独特な生き物(固有種)が数多く生息している事図や写真を示しながらを解説しました。
 次に沖縄の生き物「コウモリ」を例に解説しました。コウモリは鳥類ではなく哺乳類であり鳥のように長距離を飛ぶことができなく離島ごとに異なった進化を遂げており、日本のコウモリ35種のうち1/4以上が沖縄に棲んでいて多様性があることを解説しました。
 しかし、近年では減少の一途をたどりすでに2種類(オキナワオオコウモリ、ヤマコウモリ)が絶滅し残りの8種類についても絶滅危惧種に指定されている事やその他多くの沖縄固有の生き物たちも同様に危機的状況にある事を説明しました。
 締めくくりとして、絶滅のおそれのある野生生物に関する保全状況や分布、生態、影響を与えている要因等の情報を記載した図書である「レッドデータブック」の紹介や生物多様性についてもふれ環境保全活動の重要性についても言及しました。