講 師:比嘉 香織、與座 真弓 (沖縄こどもの国)
日 時:平成29年12月5日(火) 9:30~12:00      
参加者:南城市立大里北小学校6年生1クラス  計25名
場  所:南城市立大里北小学校 理科室 

 近年のファストファッションの流行により服が安く手に入るようになったため、まだ十分に着られるのに服を捨ててしまうという人が増えている。衣服を例にゴミ問題について知り、考える。古着を活用してコースター作りを実施し物の再利用やゴミ減量ができる事を知り、捨てる前に何かに利用できるかを考えるかを考えるきっかけを作る事を目的に実施した。
 初めに、ファストファッションのロゴを示し、これが何であるか児童に問いかけ、ここ20年間の間にファストファッションが流行し始め、安価で衣服が手に入るようになり、日本人の衣服の廃棄量や、ファストファッションの生産国であるバングラディシュの工場の労働環境、環境汚染について写真や図を示して説明した
 児童には、なぜ安いのか?考えて購入する事の大切さや大量生産、大量消費の現実を考え本当に必要なものを生産されている場面を想像しながら価値のあるものを大事に使う事が大切だと伝えた。
 次に、お下がりにもできない衣服を活用し、段ボール織り機を使って実際にコースター作りを実施。
織り機も不要になった段ボールを活用する事で工夫次第で道具も手作りできる事を説明した。
 児童たちは、自宅から持ち寄った衣服をよこ糸に利用し、お友達のよこ糸と交換しながらコースターを織りあげていいた。はじめはうまくできなかったが、次第にコツをつかんだようで、上手に織り上げていった。
 最後に、裂き織について、よこ糸代わりに細くひも状に裂いた布を織り込む織物を裂き織と言い、日本で裂き織りが盛んになったのは江戸時代の贅沢禁止令が発令され布地を使えなくなった人たちが古い布を裂いてよこ糸とし、つまりリサイクル精神から始まったとされている事を話した。
また、最近は布が簡単に手にはいりやすくなり、裂き織りがあまり織られなくなっているが、独特の風合いや芸術的側面で創作活動として裂き織りをやっている人も増えている事、何気なく捨てている物でも何かに活用できるかもしれない事があるのでいろんなアイディアで物作りやリサイクルに興味を持ってほしいと伝えた。

【講座の様子】