一般県民の皆様(子どもから大人まで)を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的とした自然観察会を実施しました。
晴天に恵まれた絶好の観察日和の中、まずは観察の基礎についての講義からスタートしました。スズメなどの身近な鳥を基準にする「ものさし鳥」を用いたサイズ比較や、体の軸線による判別、生息環境から食性を予想する手法など、野外で役立つポイントを伝授しました。
講義の後は、図鑑と双眼鏡を手にいよいよ野鳥観察へ出発。ドバトが歩く際の独特な頭の動きを観察したり、ヒヨドリがエネルギーを節約するために波を描くように飛ぶ「波状飛行」を確認したりと、一羽一羽の動作をじっくりと見つめました。園内ではウグイスの地鳴きやメジロの鳴き声に耳を澄ませ、シジュウカラの観察時には「1羽のヒナを育てるために、親鳥は1日300匹もの虫を運ぶ」という具体的な数字を挙げて解説。これほど多くの虫が生息できる豊かな環境があってこそ、シジュウカラの命が繋がっているという、生き物と環境の密接なつながりを伝えました。
池の周辺では、オオバンやカイツブリ、キンクロハジロ、カワセミなどに出会うことができました。この日は合計18種類の野鳥を確認しましたが、例年に比べるとやや少ない傾向にありました。当日の気温が高かったことが冬鳥の活動に影響した可能性についても触れ、気候の変化が生き物に与える影響を肌で感じる機会となりました。
参加者からは「身近な鳥の存在に改めて気づけた」「アオサギの立ち姿がかっこよかった」といった感想が寄せられ、日常の風景の中に息づく自然に目を向ける、実り多い観察会となりました。


