講 師:佐藤 寛之 (沖縄生物俱楽部)
記 録:田場 美妃子、新城 龍刀 (沖縄県地域環境センター)
開催日:令和8年2月11日(水) 11:00~15:00
受講者:一般県民小学生~大人 小学生以上 (21名)
場 所:漫湖水鳥湿地センター (豊見城市)

一般県民の皆様(小学生以上)を対象に、自然と環境に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的とした体験プログラムを実施しました。

今回は、漫湖の自然素材を活かした「湿地ペン」作りを行いました。材料には、漫湖に自生するセイコノヨシと、ヤエヤマヒルギの支柱根を使用。ヤエヤマヒルギの根は、マングローブの過剰な拡大を防ぐために定期的に伐採・管理されているものであり、制作を通してこうした環境管理の背景についても詳しく解説しました。

はじめに野外へ繰り出し、漫湖のマングローブの特徴や生息環境をじっくり観察しました。セイコノヨシやシチトウイといった植物の生え方を確かめながら、ペン先の材料となるセイコノヨシを各自で丁寧に採集しました。

教室に戻った後は、採集した素材を加工する作業に取りかかりました。納得のいく書き味を目指して、試し書きと微調整を何度も繰り返し、一人あたり3本ほどのペン先を作成。最後に、持ち手となるヤエヤマヒルギの支柱根にペン先を固定し、世界に一つだけのオリジナル「湿地ペン」を完成させました。

参加者からは「これから植物を見たら、何かに使えないか考えてみたい」といった前向きな決意や、「ヤエヤマヒルギの形がタコに似ていて面白い」といった親しみを込めた感想が寄せられました。身近な自然素材を実用的な道具へと変える体験を通じて、湿地の生態系とその保全への関心を楽しく深める有意義な機会となりました。