講 師:佐藤 寛之(理学博士)
開催日:令和3年11月21日(日)14:00~16:00
受講者:宮古島市民小学生以上50名
場   所:宮古島市クリーンセンタープラザ棟2階大会議室

奄美大島・徳之島・沖縄本島北部・西表島が世界自然遺産として今年度登録されました。琉球列島の生物多様性、さらに宮古島の固有種等について講話することにより、沖縄の自然の魅力に気づき、環境保全について興味関心を高めてもらう事を目的に実施しました。

参加者は小学生のこどもたちから、年配の方まで幅広い年齢層の方が参加されていました。最初に宮古の自然の概要について話し、琉球列島の地図を用いて「宮古の位置はどこ?」「那覇の位置はどこ?」と参加者にこまめに質問をおこないながら地図に宮古島の位置を書き込み、どんな場所に位置するのかの再確認をおこないました。次に琉球列島の固有種であるヤンバルクイナ、アマミノクロウサギ、ハブを紹介し、どうして琉球列島が世界自然遺産に指定されたかの説明をおこないました。

そして世界地図を用いて琉球列島の位置を確認し、日本の中でも1%の面積しかない場所であるが両生類や爬虫類の種数がとても豊富であり固有種もたくさんいるとても大切な場所であることを伝えました。また宮古は「南琉球」に位置し、南琉球の特徴的な生き物に関する写真スライドを示しました。サキシマハブの説明の時には、宮古では現在ハブはいないがハブの化石が出土していることなどを話すとたくさんの参加者か驚きの声があがっていました。

講話では何度も参加者から感嘆の声があがり、最後の質問タイムでは大人からこどもたちと様々な参加者からたくさんの質問があがっており、宮古島の自然への関心が高まっていることを感じました。2時間と長時間の講演会であったが、講師がハブのプラスティネーションの標本を回覧したり、地図に書き込む作業や参加者とのやり取りを頻繁におこなっていたこともあり、参加者は最後まで非常に高い関心を示していました。