講 師:鹿谷 麻夕 (しかたに自然案内)
開催日:令和5年9月28日(木) 15:00~16:00
受講者:学校法人 興南学園 興南中学校 中学1年生 (163名)
  所:興南中学校 (那覇市)

興南中学校 中学1年生を対象に、自然と環境に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に自然観察会を実施しました。

はじめに興南中学校付近の航空写真を示し学校付近の環境について確認した。「環境」とは私たちのまわりの様子の事で自然環境だけではなく、学校のまわりは「学校環境」という事を解説した。また、昔の写真や地図を見ながら今と昔の自然環境の変化を確認した。
琉球列島が昔は大陸と繋がっていた事など琉球列島の成り立ちについて解説し、中琉球は独立していた時期が長く、本土と比べて生物の多様性は動物で18倍、植物で33倍になり、環境の多様性が沖縄の生物多様性が高く独自の進化をとげた固有種が多い事を解説した。
続いて潮のひいた浦添の昔の写真を示し、様々なサンゴ礁や生き物がいた事を紹介し、海のクイズをしながら自然的価値のある沖縄は「サンゴ礁」「砂辺」「海草藻場」「干潟」など様々な海辺があり環境の多様性があることが生き物の多様性に繋がり、地域によっていろいろな資源と暮らしに繋がっていると解説した。さらに浦添西海岸開発されたが、サンゴ礁が残っている事についても触れ写真で紹介した。
100年前からの人間活動が今の環境問題に繋がっている事が数年では解決しない事であり環境が良くなるように一つ一つの活動ではなかなか変わらないがそれらを束にすると少しずつ解決できるはずで、人が起こした問題は人が解決する事が重要だと環境問題の時間軸を図で示しながら解説した。
SDGsのウェディングケーキモデルを示し、SDGsの中の関係性を見つけだしワークシートを記入していった。

最後に講師から開発や埋め立ては、全てが悪いわけではなく、人の暮らしに必要なもの、役に立つものではあるが、これから先にどの自然を残し、どこを開発していくのか考える力をもってほしいと伝えた。