講 師:鹿谷 麻夕 (しかたに自然案内)
日 時:平成29年11月8日(水) 14:05~15:05      
参加者:仲泊小中学校中学1年1クラス (24名)
場  所:恩納村立仲泊小中学校及び仲泊海岸 

仲泊小中学校 中学1年生は、総合の学習で「環境」をテーマにグループ学習を行っており、学校近くの海岸での清掃活動も定期的に実施している。
 今回は、近くの浜で漂着物探しを行い、漂着物や海辺の環境、暮らしとのつながりについての講話とグループワークを実施。
 地域の自然環境を知り、海ごみ問題についても学習し自分たちの暮らしの中で環境問題について考え行動する事を目的として実施した。
 初めに、講師紹介挨拶の後、仲泊海岸にてグループ毎に気になる漂着物探しと、ゴミ拾いを15分間行った。その後学校へ移動し、海岸で拾った物をグループ毎に「陸の動物 」「陸の植物」 海の動物」 「海の植物」 「岩石・鉱物」 「人工物」 に分類。生徒一人ずつ海で見つけた「気になるもの」を選びそれが何なのか?大きさや形、また、どこからどうやってこの浜にやってきたかを想像しワークシートに記入しグループから2名ずつ8名の生徒が発表しあった。
 動物の骨、錆びた空き缶やカニの甲羅、貝殻、ガラス等について生徒から発表の後、講師からそれぞれの物について解説を行う流れで実施した。
 続いて「海辺の環境」をテーマにスライドで講話。沖縄の海「サンゴ礁」「砂浜」「海草・藻場」「干潟」「マングローブ」の海辺の生き物や環境について写真を示しながら説明。さらに「海ごみ」について、黒潮の流れに乗って海ゴミが流れついている現状や世界中に海ゴミが確認されていること、プラスチックが分解されずにいつまでも残り、マイクロプラスチックとなっている事。
 海のゴミはすべて人間が出している現実。生き物の及ぼしている影響について講話し、私たちができる事は何か?みんなに伝え、みんなで学び外国人の人たちとも協力していく事がとても大事だと伝えた。
プラスチックの使用をやめてみる事も小さな一歩だと締めくくり終了した。
 生徒たちは、講話に集中して聞いている姿が印象的であった。また、世界の海ゴミについて、活動している団体があるのか?どうやって対策をしているのか?の質問もあり関心の高さが伺えた。学校の目の前が海岸であり、小さい時から海に親しみ身近に感じている海を守っていきたとの感想があり、これからの活動が楽しみである。

【講座の様子】