講 師:石神 安弘(Natural Box 代表)
開催日:令和2年12月13日(日)10:00~12:00、20日(日)13:00~15:00
参加者:一般県民 大人10名、子ども10名 (計20名)
場   所:沖縄こどもの国チルドレンズセンター2階

カエルの骨格標本作成を通して、沖縄の自然環境について興味・関心を持ち環境保全について考え行動する事を目的に実施しました。

※初心者向けの骨格標本作成のため今回は、骨が太く皮を剥がしやすいミヤコヒキガエル(南大東島産)を使用した。

はじめに、講師から沖縄に生息するカエルについて、「奄美・沖縄のカエル(環境省 那覇自然環境事務所)」ポスターを使用して解説しました。オキナワイシカワガエル、ナミエガエル、ホルストガエルの沖縄県指定天然記念物、シロアゴガエル、オオヒキガエル、ウシガエルの特定外来生物、さらに最近追加されたヤエヤマカジカガエル、ヤエヤマヒメアマガエルを含め奄美・沖縄諸島には27種のカエルが生息している事を説明しました。

今回標本に使用する「ミヤコヒキガエル」は宮古島市の条例で捕獲殺傷、飼育が禁止され保護されているため、南大東島のミヤコヒキガエルを使用する事や生態についても解説しました。

骨格標本作りは、冷凍保存されたカエルを解凍しハサミで腹部を切り皮を全部剥いでいき、内臓や筋肉、骨のつき方等体のつくりを確認し内臓を取り出し、できるだけ肉をハサミやピンセットで取り除く作業を行いました。

皮を剥ぐ所までは参加者もおそるおそるの様子だったが、次第になれていき集中して作業を行っていました。肉を剥いだあとは、入れ歯洗浄剤に漬けおきして1回目の講座を修了しました。

2回目は、前回のおさらいで沖縄のカエルの復習を行ったあと、さらに取り残した肉を剥ぎ、漂白剤に10分程つけさらに肉をそぎ落とし、オキシードールに漬けて漂白と油分を取り除きました。

やや骨だけになったカエルをできるだけ自然な姿勢に固定するために、爪楊枝、割りばし、まち針を使って発砲スチロールに固定する作業を行いました。固定する作業が難しい様子でしたが、参加者同士教え合いながら最後までやり遂げる事ができました。