講  師:比嘉 香織、與座 真弓 (沖縄こどもの国)
開催日:平成29年7月3日(月) 10:30~11:15、11:35~12:20
受講者:船越小学校4年生 2クラス(52名)
場  所:南城市立船越小学校

船越小学校4年生は、総合的な学習の時間において「取り戻そう!私たち美ら川」をテーマに学校近くの雄樋川の探険等を行い環境学習に取り組んでいる。昨年も4年生を対象に同内容を実施し、今回2回目となる。
 透明バケツに入ったきれいな水を川の水に見立てて、人間の活動ででるゴミや飲み残し等の生活排水
農業廃水、工業廃水が水を汚していく様子体験し、人間の暮らしが川を汚し、生態系に影響していることに気づき日常生活の見直しを実行しようとする意欲を喚起する事を目的に実施した。
 ある町の川の物語として山の降った雨が地面に浸みこみ、小さなしずくがたくさん集まって川になり山から流れ農村地帯を通り、そして工業地帯、さらに下流の都市を流れて海へ出る川の話を読み進めていき人間が捨てたゴミや生活排水などで川が汚れていく様子を体験した。
 1人に1つの役割(汚染物質 例:台所から出た生活排水→茶殻、釣り人が捨てていった釣り糸→木綿糸と針金)の入ったカップを配り、物語の中で自分の役割がきたら水の入った透明のバケツにカップの中身を注いでいきながら誰が川を汚したのか?川の生き物や野生生物への影響を問いかけながら物語を進めていった。
 川辺で遊ぶ人たちが捨てていったゴミが川へ流れ、釣りをしていた人の釣り糸が引っ掛かり川に落ち、農村地帯では、堆肥小屋から堆肥が流れだし、工業地帯からの汚染物質、家庭からの生活排水等によってどんどん川が汚れていく様子を体験した。
 まとめとして、川を汚したのは誰か?どうやったら川を汚さないですむのか?川をきれいにするには何ができるか?今日からできる事はあるか?と問いかけ、児童から発表してもらい終了した。
 バケツの水がどんどん汚れていく様子を見ながら、児童たちはこんな川では泳げない、遊べない、生き物たちが住めないという発言もあり、ゴミのポイ捨てをしている人がいたら注意したいとの感想があった。
 川の汚れていく様子を疑似体験する事は、目で見て、匂いを感じ、だんだんと汚れていく過程が感じられ児童、教諭からの反応も良かった。