講 師:田村 常雄 (沖縄鍾乳洞協会 協力:八重瀬町ガイドの会4名)
日 時:平成29年10月20日(金) 9:00~12:00      
参加者:八重瀬町立具志頭幼稚園 園児とその保護者 (60名)
場  所:八重瀬町立具志頭遊歩道と具志頭浜

 具志頭浜は、幼稚園より徒歩で到着できる距離にあり、砂浜に到着するまでに歩く具志頭浜遊歩道は自然が残された散策道である。身近に残された素晴らし自然に気がつき、地域の良さを発見することを目的として観察会を実施した。
 講師より観察会の注意事項について話して頂いたあと、今回散策する具志頭遊歩道について、ガイドよりホロホローの森と呼ばれていてホロホローとは「ヤブニッケイ」の方言名で、海まで続く道に様々な植物や生き物たちがおり、たくさん探してみて下さいと話した。遊歩道入り口から服につくカラムシの葉っぱの見分け方について話したり、また葉っぱの裏に隠れるナナホシキンカメムシなどを発見していくうちに徐々にいろいろな生き物を探索することを楽しみだしてくれていたようであった。また、太陽が射すところと、暗いところで生育する植物の違いや、ルリタテハをはじめとするチョウの食草など多様な自然についてとても興味を持っていた。クモ類や天然のキクラゲも見ることができた。
1時間ほどで具志頭浜に到着し、その後は自由に砂浜でくらす生き物たちの観察会となった。台風の影響で波が高く砂浜のみでの観察だった。普段では、何か生き物を発見しても詳しくその生き物の名前やくらしぶりについて知ることはできなかったが、講師に質問できることでいろいろな興味・関心の幅が広がっていくようであった。様々な生き物を見ることにより、その環境がどんな場所かわかることに、参加者も非常に興味を持っていたようだった。
 最後に、森から海へと続いている場所は今では珍しい場所になっており、豊かな自然が残っていてとても貴重な場所である。これからもこの自然ひ触れ、地域の良さを発見していっていただけたらと、締めくくった。

【観察会の様子】