講  師:大城 加代子 (沖縄県公衆衛生協会)
開催日:平成30年9月19日(水)13:15~14:50
受講者:うるま市立高江洲小学校 5年生3クラス 91名
場  所:うるま市立高江洲小学校 新世代学習室

 高江洲小学校5年生は、総合的な学習の時間に「めざせ!エコキッズ」というテーマのもと環境学習に取り組んでいる。昔と今の環境の変化を知り、地球温暖化の原因、人間の生活への影響について講話し、環境保全について考え行動する事を目的に実施した。
 地球温暖化とはどういう現象なのか、原因である二酸化炭素排出量について、昔と今の生活の違いや時代背景から比較し、今後二酸化炭素削減の対策をしなければ、気温がどれくらい上がるかを知ってもらうために、1900年、1950年、2010年の二酸化炭素排出量をわかりやすくリボンの長さで表し解説してもらった。1900年と2010年では、リボンの長さが10倍になり、それぞれの長さのリボンを児童に持ってもらう体験を交えたことで、長さの違いに驚き、より危機感を実感してもらえたように感じた。
 次に環境問題に対して何ができるかを考えてもらうために、同年代の女の子(セヴァン・スズキ:当時12才のカナダの女の子)が1992年リオデジャネイロでの環境サミットで行ったスピーチ映像を見て、ワークシートを使い、どう思ったかを考えてもらった。意見の中には、「12才で地球の事を考えるのはすごい」「発表する勇気があってすごい、自分には出来ない」など、同世代のスピーチだったため受け入れやすく印象に残ったようだった。
 その次に、環境省が進めているcool choiceについて、クイズを用いながら説明後、「地球温暖化問題を解決するために、大切だと思うこと」についてワークシートを用いて考えてもらった。ワークシート内で挙げている項目以外に、「各クラスで大切に思うこと」では、「水力や風力などを使って二酸化炭素を増やさない」「植物を植える」「貧しい人のためにボランティア活動をする」などの意見が出された。その他にも「ストローを使わないようにする」「水や電気を節約する」などを書いている生徒もおり、ニュースを見て影響を受け考える生徒も多いことに感心した。
 講師から、答えに正解はなく、地球のために考え、頑張ることが大事ですと講座を締めくくった。最後に生徒から、「深く知らなかったので、温暖化が進まないよう自分達も頑張りたい」という言葉をもらった。映像やクイズ、ワークシートなどを用いての講座は、楽しみながら学ぶことができ、地球温暖化を考え行動するきっかけになったのではないかと感じた。