講師:吉岡 由恵(沖縄こどもの国)
開催日:令和元年9月24日(火)14:05~14:50
受講者:糸満市立西崎小学校5年生 (115名)
場 所:糸満市立西崎小学校

 糸満市立西崎小学校5年生を対象に、沖縄の自然と生き物について講話し、沖縄の自然について興味関心を抱き環境保全について考えるきっかけを作る事を目的に実施しました。
 はじめに、在来生物、固有種、外来生物について解説しました。もとからその地域に棲んでいる生き物を『在来生物』、また地球上でその地域にしか棲んでいない生き物を『固有種』、そして後から人間が連れてきた生きものを『外来生物』と呼んでいて、沖縄は気候区分としては亜熱帯知己に含まれ、世界の同緯度にある他の亜熱帯地域は乾燥した草原や砂漠が多いが、それに比べると雨が多く大きな森があり世界的に特殊な自然環境を保持しており、そのため沖縄には『ヤンバルクイナ』『ノグチゲラ』『イリオモテヤマネコ』『リュウキュウヤマガメ』など世界的にも貴重な固有種が数多く棲んでいることを解説しました。
 また、カエルの種類を例にあげ、沖縄県の面積は日本国土の1%にも満たないが、日本に棲む43種類のカエルのうち20種類が沖縄に棲んでいて、日飲んの他の地域に比べると生物多様性に富んでいることを説明しました。
 さらに学校の近くを流れる『報得川』は過去に日本一汚い川だといわれてきたこともありましたが、糸満市や地域団体が川の浄化活動に取り組んでいて、中流部を観察してみたところ、『オオウナギ』『カワセミ』『ヤンマ類』などいろいろな生き物が棲んでいることが確認されたことを報告し、環境保全の大切さや身近な自然の中で生き物を探すことで、新たな発見や驚きに出会えることの楽しさを伝えました。
 質疑応答では、ヘビの種類やクモの話などいろんな生き物について質問が多く出ていて、生き物に対する関心の高さがうかがえました。
 最後にこれからも身近な自然やいろんな生き物にも関心をもって観察したり触れたりして、新たな発見をしてほしいことを伝えました。