講 師:湧川 哲雄、木村 健一(沖縄星空の会)
開催日:令和2年11月7日(土)18:00~20:00
受講者:一般県民(185名)
場   所:沖縄県平和創造の森公園多目的広場

都市部では、星が見えにくい状況にあり、近年では、町村部においても星がみえにくい地域が出てきています。それは、街灯やネオンなどの人工的な光が大気中のチリ等に反射することで「夜空が明るくなる」ことが考えられています。このように良好な光環境の形成が人口光の不適切あるいは配慮に欠けた使用や運用、漏れ光によって阻害されている状況、又はそれによる悪影響を「光害(ひかりがい)」と言います。本県においても工場や自動車からの排出ガスによる大気汚染や過剰な人工照明による光害など、身近な人間活動と大気汚染との関係を多くの県民に考えてもらう機会とするために星空観察会を実施しました。

はじめに講師から、スライドにて秋の星空について解説しました。星座版の使い方の説明をした後、実際に双眼鏡や肉眼で星空を観察しました。今の時間(19時ごろ)だと真上に夏の大三角形と呼ばれる三つの明るい星や、はくちょう座、いて座、火星、木星、金星、土星、天の川などの星を観察する事ができました。

その他、講師が用意した望遠鏡で土星や木星の観察をしました。また望遠鏡にカメラとプロジェクターを取り付けスクリーンに投影し観測することもできました。

今回はコロナ禍の中での実施であったため募集定員を200名限定としましたが、多数のキャンセル待ちがでるなど関心の高さが窺えました。参加者からは、「いつまでも天の川がきれいに見える星空であってほしい」などの感想もあり環境保全の大切さを実感していた様子でした。