講  師:比嘉 香織 (沖縄こどもの国)
開催日:平成30年9月7日(金)14:45~15:30
受講者:沖縄市立高原小学校 4年生5クラス (155名)
場  所:沖縄市立高原小学校 

高原小学校4年生は、総合学習の時間に「環境」をテーマに取り組む予定である。その導入として、環境問題とはどんなものがあるのか、高原小学校周りの昔と今の環境の変化を伝え、児童の調べ学習に役立てる事を目的に実施した。
 はじめに、「環境」の意味として、自分のまわりのこと、「環」は「めぐる」と読み、ぐるぐるまわっていることで、自然循環を例にあげイラストで説明した。「環境問題」とはどんな問題があるのかを児童たちに挙げてもらい「大気汚染」や「地球温暖化」「サンゴの白化」「ごみ問題」といった問題をさらに「とりすぎ」「出しすぎ」「生き物に毒」「自然に分解されない」「自然環境を変える」何が原因で問題になっているかを分類し整理した。
 環境問題はすべて人間によってもたらせているものであり、自然循環のサイクルがどこかで止まったり、とぎれてしまっているから問題になっている事を確認した。さらに環境問題はすべてがかかわっており繋がっている事も確認し、自然の循環の環が問題なくきれいにまわると問題は起きないと解説した。
 続いて、高原小学校付近の昔(1970年、1977年、1984年、1993年、2004年、2010年)と今の航空写真を示して、海岸線の埋め立て状況の移り変わりや街の様子の変化を解説した。私たちの暮らす沖縄県は、日本の面積の1%にも満たない小さな島だが、世界に誇れるすばらしい自然に恵まれていて、ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなど世界でも沖縄にしかいない生き物が森で暮らし、海ではサンゴが広がっている。私たち人間が健康に楽しく暮らすためには、森や海、空気や水が良い環境に保たれていることが大切です。今、地球温暖化をはじめとするたくさんの環境問題が起こっています。そして、私たちの暮らす沖縄でも同じような問題が起こっています。
 どんな事が起こっているのか、それはどのような問題なのか、何か解決する方法はあるのか、「知って」、「考えて」、「行動する」ことが大切だと締めくくった。