講 師:名嘉山 国広(沖縄こどもの国)
開催日:令和元年9月18日(水)11:30~12:15
受講者:うるま市立田場小学校5年生4クラス(120名)
場 所:うるま市立田場小学校 英語教室

 うるま市立田場小学校5年生では総合学習の時間に『クリーン活動』を取り組む予定です。その導入として本講座を実施し環境問題とはどんなものなのかを解説し、人間活動と環境の変化を伝え、環境保全活動について考え行動するきっかけをつくる事を目的に実施しました。
 はじめに、『環境問題』とは人間の社会活動によってその場祖の状態が悪化し人間やほかの生き物が棲めなくなったり、棲みにくくなってしまうことを表しており、人間社会の発展と共に環境問題が生じている
ことを説明しました。ゴミ問題については、児童が直接かかわる身近な環境問題であり、大気汚染、水質汚染、土壌汚染などの環境汚染につながること、沖縄県のゴミの排出量は年間約47万トンあり、一人一日あたりに換算すると868g(平成29年資料)となり、一人一人のゴミ出しの量を減らすことで状況を大きくかえられることを説明しました。そしてゴミを減らす工夫として、うるま市では4R活動(リフューズ、リデュース、リユース、リサイクル)を推進しており、ゴミを減らすためには、物を買う時からよく考えたり、物を
再利用することを考えることが大事であることを説明しました。また、近年では、海洋ゴミや漂着ゴミ、プラスチックゴミ(マイクロプラスチック)なども大きな問題となっていることを解説しました。
 また『沖縄の自然』について、世界的にも特殊な場所であり美しい海岸線はサンゴ礁や干潟、藻場(海藻群生地)などのゆたかな自然に囲まれ、その中では『ジュゴン』や『アカウミガメ』などが産卵や子育てをしたり『トカゲハゼ、メナガオサガニハサミエボシ』など
沖縄にしかいない固有種などの貴重な生き物たちがたくさんすんでいること、その生き物たちの多くが『絶滅危惧種』と呼ばれ、人間の捨てるゴミによる環境汚染や、生態系の破壊などの問題によって絶滅の危機に瀕していることを説明しました。
 しめくくりに、『環境保全活動』について。環境を汚してしまうのも、環境をきれいにし良くすることができるのも人間であり、環境をよくするためには『クリーン活動』などの環境保全活動はとても重要であり多くの人々の協力が必要である事を伝えました。最後に環境をよくするため沖縄の自然を守るために『今、自分にできる
こと』について考えみんなで話合い、今後の活動につなげることを促し終了しました。