講  師:鹿谷 麻由 (しかたに自然案内)
開催日:平成30年9月4日(火)19:00~21:00
受講者:県立コザ高等学校定時制 2年生 (18名)
場  所:県立コザ高等学校

今回の講座では、「海からやってくるもの」と題して、海岸に打ちあがる漂着物から、様々な世界につながること、そして、それらの漂着ゴミがどんな影響を及ぼしているかを学ぶことを目的として開催した。
 最初に講師が準備した、様々な漂着物を仲間分けしてもらった。受講者が、石・鉱物、人工物、海の動物、海の植物、陸の植物などにわけていったが、すぐに答えがわかるものから、素材さえ何かわからないものなど様々な漂着物があったため、受講者はグループで協議しながら、仲間分けを行っていた。
 その後、「一番気になる漂着物」を選んでもらい、その漂着物についてワークシートに記入した。例えば、他の人に自分が拾ったものを伝える時や、研究する時など、それらについて言語化しないといけない。そのための練習として、それぞれが選んだ漂着物について言葉であらわし、発表した。受講者らが発表した内容について、講師が答えを伝え、受講者から様々な質問が投げかけられた。そして、漁のしかけが外れて漂着したものを例に話しながら、その引き上げられないしかけ(ゴーストフィッシング)では、1年間にとんでもない数の魚などが死んでいることを伝えた。
 最後に、写真などのスライドを用いて、人工的な漂着物が、野生動物たちにどれほどひどい影響を与えているかを伝え、今、私たちに何ができるかを考えてほしいと講座をしめくくった。受講者からは、「つい最近ビーチクリーンに参加させてもらったんですが、1時間もしないうちに2ふくろ以上入った。想像以上にゴミが多くておどろきました。またそういう機会があればせっ極的に行きたいと思いました。」「海に行ってごみが落ちていてもわざわざ拾ってそれが何なのかを調べて知ろうと思わないので、今日はとても興味がありました。人間のだしたゴミがいろんな生き物を苦しめたり殺してしまったりしているんだとわかりました。これからはごみを出さないように生活していこうと思いました。」など、とても意欲的な感想を多数いただいた。