講 師:鹿谷 麻夕(しかたに自然案内)
開催日:令和元年9月4日(水)13:30~15:30
受講者:宜野湾市立はごろも小学校 5年生4クラス(151名)
場 所:宜野湾市立はごろも小学校

 はごろも小学校近くの海辺やそれを取り巻く環境にっいての学習から、自然環境を守る守る事と自分たちの暮らしについて、何ができるかを一人一人が考え行動することを目的に実施しました。
 はじめに、サンゴの生態について解説しました。が移動することができるクサビライシサンゴやサンゴが夜、毒針を出すこと、またサンゴの体に棲んでいる褐虫藻などを写真と標本を使い詳しく解説しました。児童たちの関心も高くサンゴが生き物であることを深く認識したようでした。
 次にはごろも小学校近くの海辺の自然環境を昔と今の航空写真を示して比較し、海岸線の埋立の状況の移り変わり、それによるサンゴ礁への影響が現在どのように続いているかの解説を行いました。透き通った水を好むサンゴ礁に対し自分たちにできることは何かを問いかけ考えてもらいました。
 また埋立が進み自然がなくなってしまったかのようだが、埋め立て地の西海岸の豊かなサンゴ礁の写真を示し、まだ残っている美しいサンゴ礁の解説に児童や教員は安堵し守っていきたいと感動した様子でした。
 さらに海岸漂着ゴミ問題について解説しました。世界中の海のプラスチックゴミ状況やプラスチック製品の増加、このまま何もしないで放っておくと魚より海ゴミの量が上回っていく危険な状況であることや暮らしとのつながりについて講話しました。
 最後に講師が持参した漂着物としてヤシの実、ゴバンノアシ、海綿体やウミガメの骨、様々な国のペットボトルや海の動物に噛まれた後のついたプラスチック製品を紹介し、海は世界中とつながっていることを確認しました。
 今回の講座後、児童たちは宿泊学習において伊平屋島のビーチクリーンや港川自治体主催によるサンゴの植え付け体験を予定しており今回の講話で得た知識や意識の高まりを体験とともにさらに深めていくと感じました。