講 師:中村 智映(沖縄こどもの国)
開催日:令和元年8月18日(日)10:00~12:00
受講者:一般県民  (23名)
場 所:漫湖水鳥・湿地センター

 沖縄県内におけるカメの生態を飼育の専門家による正しい知識と考察を解説してもらい、学びを通して外来種問題についての理解や興味関心を深めてもらうことを目的に実施しました。
 プロジェクター投影による解説では、カメの生息地や生態にくわしくふれていきました。クイズやパズルなどを取り入れ、セマルハコガメの骨格標本などに実際に触れて参加体験することで、大人も子供も夢中になって学んでいくことができました。
 講座の後半は、沖縄諸島で外来種がどれくらい多いかをクイズ形式で出題したのち、本島唯一の在来種であるリュウキュウヤマガメとその交雑種や、ミシシッピーアカミミガメ等の生体に実際にふれあい観察を行うことで、外来種の何が問題になっているのか、興味関心を深めてもらうことができました。外来種は、現在17種以上の確認がなされているそうです。
 講座終了後は、外来種、在来種についての掘り下げた質問が多く見受けられました。
 今日のカメの外来種、交雑種が増えている原因のほとんどが人間にあり、それを正しく理解する人を増やしていけば、生態系保全にもつながり、他の外来種問題にも関心を持ってもらうことが期待できるため今後も実施していきたいと感じました。