講 師:若林 真也 (一般社団法人 沖縄県公衆衛生協会 沖縄県地球温暖化防止推進員 )
開催日:令和5年7月18日(火) 10:00~12:00
受講者:うるま市役所 職員 (70名)
  所:うるま市役所東等3階大講堂(うるま市)

 うるま市役所 職員を対象に、くらしと地球温暖化に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に出前講座を実施しました。

はじめに、講師所属の「沖縄県地球温暖化防止活動推進センター」について説明がありました。
気候変動(地球温暖化)について、私たち人間の活動が気候システムを温暖化させてきた事であり地球温暖化は人為起源である事を、動画やコンピュータシュミレーションの結果と一致したデータを示しながら解説しました。
さらに1950年(産業革命以降)から凄まじい勢いで変化する大気中の二酸化炭素濃度など、様々なデータを示し解説しました。
地球温暖化で変化する気候について、真夏日の増加やサンゴの白化等の生物への影響、コメ等の食料生産への影響、感染症の流行等について事例を紹介しながら解説しました。すでに気候変動によって気候難民(災害や気候変動の関連で移動を強いられた人)が年間2000万人以上いる事や、熱中症3万8千人・マラリア6万人・栄養不足9万5千人が気候変動の犠牲者としてWHOの推計値がある事を解説しました。気温が何度上がるかは、これまでに排出された温室効果ガスの総量で決まり、気候変動の影響を止めるには、人為的な二酸化炭素排出量を実質0(ゼロ)にする必要があると解説しました。

脱炭素に向けて何ができるのか?行政が求められる事として地域社会を持続可能で豊にするという観点から、住民を巻き込んで考え、実行することが大切だと伝えました。国内で取り組まれている事例について、真似できる事や地域にあった取組について考える事が大切で、職員や住民の意識どう高めるのかが重要だと話しました。

講座の合間には手回し発電機でLEDと白熱球のエネルギー体験も実施しました。

最後に、うるま市より「うるま市地球温暖化対策実行計画」について案内し、脱炭素に向けて目標達成に向けて取り組むことが期待できると感じました。
参加者より地球温暖化について、さらに理解と関心が持てましたと感想を頂きました。