講 師:藤井 晴彦(沖縄自然環境ファンクラブ)
開催日:令和5年6月24日(土)18:30~20:30
受講者:あゆみ保育園 幼稚園児、保護者 (30名)
場   所:那覇市立森の家みんみん及び末吉公園(那覇市)

あゆみ保育園 幼稚園児、保護者、保護者を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に、出前講座を実施しました。

はじめに、『森の家みんみん』にて沖縄に棲むホタルの種類や生態について解説を行いました。地図を掲示し、世界には約2,000種、日本には約50種、沖縄県にはその約半数のホタルがいる事や、沖縄本島および末吉公園で今の時期よく観察できるのはクロイワボタル,オキナワスジボタルの2種類で、発光のリズムの違いで見分けがつく事,食性,雌雄の違い,幼虫の違い、ホタルは卵・幼虫時にも光っていることを解説しました。また最近本島内で増えている特定外来種のオオシママドボタルについての他、この時期『森の家みんみん』で見ることができる生き物の紹介と解説を終えると、観察時の諸注意を行い観察会へと出発しました。
カエルの鳴き声が聞こえる中、明るいうちに観察スポットまで移動しました。途中、「クワズイモ」の実「リョクシンカ」の花など植物についての解説があった。薄暗くなるにつれだんだんとホタルの光が見え始め、暗がりに目が慣れてくると地面に無数の光を見つけることができました。また飛んでいるホタルの光り方の違いや、うっすら光る幼虫も観察することができました。ホタルの他、「アオバズク」、「ヨウテイボク」、「クロマダラソテツシジミ」、「アシダカグモ」、「ナナフシ」、「ヤマタカマイマイ」、「チョウセンアサガオ」、「テナガエビ」、「モクズガニ」、またずっと鳴き声が聞こえていた「リュウキュウカジカガエル」の姿を観察することができました。

最後に、全員でマップを囲み歩いてきたコースを振り返りました。「地面でホタルがたくさん光ってた」、「本当に幼虫も光っていてびっくりした」、「ホタル以外の生き物もたくさん見れて嬉しかった」、などの感想がありました。