出展内容:地域環境センターポスター展示・パンフレット配布、葉脈標本作り体験
対応スタッフ:比嘉 香織、民部 陽子(沖縄こどもの国)
開催日:平成30年7月29日(日) 10:00~17:00
参加者:一般県民 こども~大人 (計153名)
場  所:サンエー那覇メインプレイス オープンモール

 全国的に、地球温暖化による気温上昇等が見込まれる中、その要因である温室効果ガスの削減をねらう「緩和策」は、比較的理解され、多くの取り組みが進められているのに対し、気候変動に適応していくための取り組み=「適応策」は認識されていない状況がある。本イベントでは市民レベルでできる取り組みはどんな事があるかを紹介および体験ブースを設け、環境保全意識及び防災意識を向上する事を目的として実施。
 本イベントへ出展し、地域環境センターのPR、環境教育の推進を図り、葉脈標本の作製を通じて、身近な植物の多様性や、緑のカーテン等による暑さへの対策の紹介、自然環境について興味関心を持ってもらう事を目的に実施した。
 葉脈標本の材料として事前に採集した身近な植物である「リュウキュウコクタン(クロキ・クルチ)」の葉をアルカリ溶液で煮込み、葉肉を柔らかくした後、中和処理した物を素材として用意し実施した。
 参加者は、下処理をしたリュウキュウコクタンの葉を歯ブラシで叩くと葉肉が剥がれ葉脈だけが残る。葉脈だけが残った葉を、アイロンで乾燥させ名刺サイズの台紙に挟みラミネート加工し完成させた。作業に掛かる作業時間は10分~15分と手軽に作業でき葉脈だけが残った葉も美しく参加者には好評だった。その他に植物に関する書籍等も用意し様々な植物の特徴等についても調べられるように工夫した。
 リュウキュウコクタンは街路樹や家の庭木にもよくある木で普段は注目しないが、葉脈標本を作製する事で身の回りの植物にも関心を寄せてくれたのではないかと感じた。葉の下処理にはやや時間はかかるが身近な自然や植物の面白さに感心を持ってもらうには好材料と感じた。実際に作業に掛かる時間も少ないので今後もイベント等において実施していきたい。