講 師:鹿谷 麻夕 (しかたに自然案内)
開催日:令和4年12月13日(火) 10:35~11:35 
受講者:宜野湾市立はごろも小学校 5年生 (144名)
  所:宜野湾市立はごろも小学校 体育館 (宜野湾市)

 宜野湾市立はごろも小学校 5年生を対象に、くらしと環境に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に出前講座を実施しました。

 はじめにはごろも小学校周辺の自然環境について解説し、それから昔の写真や地図を見ながら今と昔の海岸線の違いを確認しました。昔は田イモ畑・砂浜・広い干潟がありましたが、現在は砂浜や干潟が埋め立てられコンベンションエリアや住宅地になっており、干潟は消滅してしまい多くの自然が失われていることを説明しました。
 つづいて、海ゴミ問題について沖縄各地の海岸で回収した海岸漂着物のサンプルを見せながら解説しました。プラスチック製品が多く、遠い外国からも流れてきていることを確認し、世界の海で捨てられるプラスチックは年間800万トンあり2050年にはごみが魚の量を上回る事などを説明し海ゴミ問題の深刻さを伝えました。さらに近年大きな問題となっているマイクロプラスチックについて説明し、世界各国で使い捨てプラスチックの制限など様々な取り組みが行われていることを紹介しました。

 最後に、「環境をよくするために自分にできることは何か」という質問に対し多くの生徒が手をあげ、「できるだけプラスチック製品を使わない」「積極的にゴミをひろう」などの意見があり、環境保全に対する意識が高まっていました。