講 師:鹿谷 麻夕 (しかたに自然案内)
開催日:令和4年11月29日(火) 9:00~12:00
受講者:宜野湾市立大山小学校 5年 (89名)
  所:宜野湾市立大山小学校 (宜野湾市)

 宜野湾市立大山小学校 5年を対象に、くらしと環境に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に出前講座を実施しました。

 はじめに大山小学校周辺の自然環境について解説しました。学校のある宜野湾市大山地区の地形を地質学的に見ると地下水が溜まりやすく湧き水が流れ出し湿地帯となっています。そのため現在でも湧き水を利用した田イモ畑が広がっています。また、昔の写真や地図を見ながら今と昔の海岸線の違いを確認しました。大山地区の自然は今でも残っているところもありますが、多くの自然が失われていることを説明しました。
 つづいて、海ゴミ問題について沖縄各地の海岸で回収した海岸漂着物のサンプルをクラス毎に展示し生徒らは手にとりながら漂着物を観察し、児童らは気になる漂着物を選び講師へ質問し様々な漂着物について講師が解説しました。『外国製のペットボトル』『魚漁用具』『発泡スチロール』などプラスチック製品が多く、遠い外国からも流れてきていることを確認しました。また、世界の海で捨てられるプラスチックは年間800万トンあり2050年にはごみが魚の量を上回る事などを説明し海ゴミ問題の深刻さを伝えました。さらに近年大きな問題となっているマイクロプラスチックについて説明し、世界各国で使い捨てプラスチックの制限など様々な取り組みが行われていることを伝えました。

 最後に、グループワークを行い「きれいな海のために自分たちには何ができるのか?」を話し合いました。児童からは「ゴミになるものは買ったりもらったりしない」「再利用出来る物を買う。プラスチックの飲み物をあまり買わない」「プラスチックを自分で何かに再利用する」など環境保全に対して意欲的な声が聴けました。