講 師:佐藤 寛之(理学博士)
開催日:令和2年9月13日(日)①10:00~12:00、②13:00~15:00、③9月20日(日)10:00~15:00 3回連続講座
受講者:一般県民(14名)
場   所:沖縄こどもの国チルドレンズセンター2階

9月の『防災月間』にちなみ、台風前の対策、ライフラインが止まった後や、どんな状況でもたくましく生き抜くための知恵や技を楽しく学び身に着け環境や防災について考え備える事を目的に実施しました。『おきなわ環境教育プログラム集(社会教育編)⑩ダンボールトイレを作ってみよう、⑪家族で考える台風対策、⑫わが家の防災マップを活用し実施しました。

『1回目 ナイフの使い方』、『2回目 ロープワーク』、『3回目 火の扱い方とダンボールトイレ』の3つのテーマで全3回の連続講座を実施しました。

『1回目 ナイフの使い方』では、『肥後守』を使用し基本的な持ち方や手の動かし方を講師が回りながら指導した。ナイフワークの基本であるラッチノッチやV字型に削るVノッチカットや木を平らに削るスクエアノッチ、何かを引っ掛けられるボットノッチ等、基本的なカットの仕方を実践した。ナイフを扱えるようになるとアウトドアにおいて、格段にできる仕事が変わる。自分で道具を作れる事で何かあった時に役立つと講師がしめくくり終了しました。

『2回目 ロープワーク』では、一人1本のロープを配布し、ロープを解けやすく結ぶ事をキーワードに『チェーンノット』『バタフライノット』『自在結び』『もやい結び』を実践しました。どの参加者も何回も何回も結んでは解いてを繰り返し集中して取り組んでいました。

『3回目 火の扱い方とダンボールトイレ』では、連続3回講座のしめくくりとして火の扱いかたと、家族で考える防災対策、防災マップを解説し実際にダンボールトイレ作りを実施しました。
講師が持参したアルコールストーブ、ウッドストーブ、ガスストーブ等アウトドアや災害時に役立つコンロの紹介の後、火打ち石、ファイヤースターターを使った火おこし体験をしました。次にウッドストーブに火打ち石やファイヤースターターを使用し麻ひもを細かくほぐしたものを火種にし、牛乳パックを燃やす方法で火入を行いました。牛乳パックはどの家庭でも使っており、開いて洗って乾かして資源ゴミの日までためている家庭も多い、身近な物が火の材料になりさらに牛乳パックはまな板の代わりや皿の代わりになる事も紹介しました。
次に、『プログラム集⑩ダンボールトイレを作ろう』を活用しグループ毎にダンボールトイレ作りを行った。各グループに2個のダンボールと資料を配布し製作した。参加者はグループ内でダンボールトイレの高さや穴の位置や大きさなど工夫し製作。完成後は各グループのダンボールトイレを見て工夫した所等の意見交換を行いました。

『アウトドア』と『防災』を絡める事で楽しみながら家族で学び実践する事で技や知識が身に付いたのではないかと感じました。防災については、備える事が重要になってくるので物品もあわせて知識や経験を学べる場を定期的に提供していきたいです。