県立那覇西高等学校の1年生を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に、出前講座を実施しました。
講座の冒頭、講師が2種類の動物の頭蓋骨を提示し、それらを比較して気づいたことを生徒に自由に発表してもらいました。そこから「なぜ多くの生き物にはオスとメスがいるのか」という問いを立て、繁殖に関わるエネルギーの大きさや、生殖機能を持たない個体が大型化する事例(3倍体のアユ)について解説しました。
提示した頭蓋骨の正体はアシカであり、オスが大きくメスが小さいという特徴があります。ヒトも同様の傾向にありますが、自然界全体を見渡すと、むしろメスの方が大型化しやすい生き物が多いことを、多数のスライドを用いて紹介しました。「特定の性別がもう一方より体を大きく進化させるのはなぜか」という問いに対し、生徒たちは生物学的な視点から率直な意見を述べていました。
講座の後半では、ダーウィンの進化論とともに「ハンディキャップ理論」や「ランナウェイ理論」といった専門的な理論を解説しました。これらに基づく動物の生存戦略と、人間との違いについても触れ、生物の多様な進化の仕組みを紐解きました。
講義後の質疑応答では、「なぜペットに不妊手術が必要なのか」という身近な疑問や、昨今ニュースとなっている「クマの問題」など、多岐にわたる質問が寄せられました。ワークシートには細かくメモが取られており、生徒たちの自然界の仕組みに対する関心の高さと、熱心に学ぼうとする意欲が伝わる有意義な講座となりました。
