講 師:金尾 由恵(沖縄こどもの国)
開催日:令和4年3月17日(木)11:10~12:00
受講者:沖縄県立知念高等学校 2年生(20名)
場   所:沖縄県立知念高等学校 生物第1教室

沖縄の自然や生き物について講話し、沖縄の自然について興味関心を抱き環境保全について考えるきっかけを作る事を目的に実施しました。

はじめに、沖縄の自然環境について、昔は大陸と陸続きであった事など琉球列島の成り立ちや沖縄の気候分布、海に囲まれた島嶼地域であることにより世界的に特異な自然環境となり、その中には希少な固有種が数多く棲んでいることなど解説しました。また、世界には約1,000種類のコウモリがいることや両翼を広げると2m以上にもなる大型のもの(インド、ジャワオオコウモリなど)から体長3cmほどの小型のもの(キティブタバナコウモリ)までおり、沖縄には、10種類のコウモリが棲んでいることなど解説しました。

つづいて、生きた『オリイオオコウモリ』を実際に観察しながらコウモリは哺乳類であること、翼は手の形状が変化したもの(翼手)、木の実を食べるときはジュースだけを摂取し『ペレット』(食べかす)を吐き出すことなどコウモリの特徴を確認しました。また、『オリイオオコウモリ』は身近な所にも棲んでおり、木の実のなっている『モモタマナ』や『フクギ』など近くの公園や街路樹の下には、『ペレット』がよく見られることなど解説しました。

参加者からは「今までこんなに近くで見たことはなかった」「意外とかわいい、怖いというイメージがなくなった」などの感想があり、生き物に対する興味が深まっていました。