講 師:佐藤 寛之(沖縄生物倶楽部)
開催日:令和4年10月2日(日)10:35~11:20
受講者:こどもエコクラブ エコホヌ(8名)
場   所:南城市知念(南城市)

こどもエコクラブのエコホヌ(小学校3年生から中学校2年生)は毎週月曜日、海のゴミを拾うボランティア活動を行っています。活動の拠点となる知念海岸に漂着したウミガメの亡骸を見つけたことをきっかけに、自然や生き物と環境保全への興味関心がさらに、深いものへとつながることを目的に出前講座を実施しました。

はじめに、以前漂着し埋めたカメを、土のなかから取り出す作業を行いました。
掘り出したカメの状態は予想されたよりとても良く、生まれてから4~5年のアオウミガメであることがわかりました。また、掘り出したカメの骨の部位や、講師の持参した標本を示しながら、カメの体についての解説を行いました。人間や他の生き物の体と比較した場合、ウミガメはどこに特化して進化していったか、また、カメの甲羅のみの標本を観察しながら、カメの肩甲骨が肋骨の内側になっている事等を解説しました。

最後の質疑応答では、「ここ数年、近くの浜でカメを見なくなったけれど、モズクの養殖が関係しているか?」、「カメが戻ってくるには、自分たちができることはあるか?」、「もし、次に漂着したカメを見つけたら」など多くのの質問があり、参加者の自然や生き物に対する関心がさらに高まった様子が窺えました。