講  師:鹿谷 麻夕、鹿谷 法一(しかたに自然案内)
開催日:平成30年11月26日(月)8:40~12:15
受講者:浦添市立港川小学校 4年生(165名)
場  所:港川小学校

沖縄の自然と自分達の暮らし、ゴミの現状や近年問題になっているマイクロプラスチックについて講話し、環境保全について考え行動する事を目的に実施した。
 港川小学校の4年生は、総合学習の時間に「カーミージー探険隊」と題して環境学習に取り組んで10年以上になる。毎年4年生は、1学期に地域の人から昔の暮らしや海の環境についてお話を聞いたり、カーミージーで海の自然体験活動を実施。また、生き物や自然について調べ学習を行っており1年を通して海辺の環境について学習している。
 今回の講座は、海のごみ問題についての講話とカーミージーのマイクロプラスチック調査を実施した。
 1校時は、学年全体を対象に沖縄県の漂着ゴミの状況や黒潮の流れ、海流の位置関係を確認し海のゴミがどんな経路でやってくるのか、さらに海ゴミが生き物に及ぼす影響、近年のプラスチック生産量の増加、毎年800万トン以上のプラスチックが海に流れ込んでいることやマイクロプラスチックになる過程を写真やイラストをスライドで解説した。
 実際にカーミージーの浜にはどれくらいマイクロプラスチックがあるのか?事前に先生が採取した砂をクラスごとに調査した。
 【調査方法】
25cm四方の枠の砂を場所ごとに集め、水を入れたバケツに砂を入れかき混ぜるとプラスチックが浮いてくる。それを網ですくいどんなプラスチックが何個あるのかグループ毎に調べた。
 グループ毎の結果を集計しさらに海岸の広さを換算し海岸にはどれくらいのマイクロプラスチックがあるのかを共有した。

 児童は、海のプラスチックごみの現状や身近な浜にもマイクロプラスチックがある事を知り他人事ではないと感じたようだった。
 講師からプラゴミ時代を終わらせるためにあなたは何ができますか?小さくなったプラスチックを拾うのはとても大変な事なので、普段の暮らしの中で、使い捨てプラスチックを減らす事から始めようと締めくくり終了した。

講話を聴くだけでなく、体験活動を通して(実際に身近な砂浜のマイクロプラスチック調査をする事)環境問題を自分事としてとらえる事ができる講座となった。他の地域にもこのような活動を広げていきたい。