講 師:佐藤 寛之 (沖縄生物倶楽部)
開催日:令和5年9月2日(土) 13:00~15:30
受講者:一般県民 小学生~大人 (16名)
  所:南城市佐敷干潟及び南城市市民文化センター (南城市)

 一般県民 小学生~大人を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に自然観察会を実施しました。

はじめに、南城市文化センター・シュガーホール実習室にて、自然観察会での安全確認や諸注意を行いました。
干潟までの道のりの途中で植物についての解説がありました。ユウナの木は繊維質で丈夫であり葉は昔おしり拭きに使用されていました。干潟におりると、貝が触手を使って給餌している様子が観察でき、それが海の浄化に繋がっていることを伝えました。ミナミトビハゼ、アマオブネ、ヤマトオサガニ、ヒメヤマトオサガニ、ミナミコメツキガニ、ベニツケガニ、シオマネキ等を観察することができました。海は貝たちにとって「家」であり、肥沃な干潟では潮の満ち引きに合わせて生き物が食事ができる場所であると解説しました。
また、築島干潟付近では、マングローブについての解説がありました。樹木を見分けるときには、根の形でメヒルギ・オヒルギ・ヤエヤマヒルギなどの区別がつくことや、陸地が波に削られ、少しずつ後退していることなども伝えました。

振り返りでは、参加者から「他にも面白いものが見られる海岸はありますか?」「解説が分かりやすかった」「また、参加したい」「今度はマングローブツアーをやってほしい」などの意見があり、生き物に関する理解が深まり、環境保全に対する関心が高まっていました。