講  師:鹿谷 麻夕 (しかたに自然案内)
日  時:平成29年9月27日(木) 14:00~15:40      
参加者:西原町立西原小学校5年生3クラス  計(102名)
場  所:西原町立西原小学校英語ルーム

 西原小学校では総合学習(5年生)に環境をテーマに取り組んでおり、サンゴの減少について調べ学習を行う予定である。そのスタートとしてサンゴや海辺の環境、海と自分たちの暮らしの繋がりについて講話し、環境について考え行動する事を目的に実施した。
 サンゴについてのクイズ(サンゴは動物?植物?等)に始まり、西原小学校の周りの環境を写真で確認。続いて、サンゴの生態や様々なサンゴの種類について写真とともに紹介した。
 さらに、沖縄の海について「砂浜」「干潟」「マングローブ」「海草藻場」等それぞれの特徴やそこに棲む生き物の生態について写真を見せながら紹介。
 さらに、私たちの暮らしとのつながりで、山に雨が降り町からの排水が川へ流れ、川の水が土砂や栄養分を海へ運び、土砂は浅い海にたまり、栄養分は浅い海に棲む生き物が食べる。そして、きれいになった水がサンゴ礁に流れていく事を説明した。
 次に西原小学校付近の航空写真を1944年と2017年現在の状況を示し、海岸が変わっている様子を生徒と確認した。
 さらに、サンゴが減っている現状を伝え、サンゴの生育と黒潮の流れとの関係にも触れた。
 白化を止めるには私たちはどうしたらいいのか?問いかけ、沖縄の海は世界的に見てもすごく大事な所になっていて大切にしなげればならないと語った。
 講話の合間に、講師からの質問に対してワークシートに記入する時間も取り入れ、サンゴの生態や役割問題、自分たちができる事を考える時間を設ける事でこれからの調べ学習に役立てる内容となった。
 これから生徒たちは、サンゴの植え付けを予定しており、沖縄の海辺の環境やサンゴ礁についてはより深く理解していくだろう。これからの活躍に期待したい。
 児童は、スライドの写真を見ながら海の生き物、サンゴに興味を示し、また、自分たちが住んでいる西原の航空写真を注意深く見入っているのが印象的だった。休み時間や授業が終わった後もサンゴの標本を見ながら講師に質問するなど興味を持ってくれているようだった。
 身近な自然と暮らしについて結びつけ、自然環境も自分の事として大事にする心が大切だと感じた。こども達に沖縄の自然の素晴らしさを伝え、これから先も大事にしていくとこを伝えていきたい。